友人とお皿

以前にも取り上げたことがあるかもしれない話です。

2005年、大事な親友が癌で千の風になり私たちの前から姿を消してしまいました。
同じ歳で、同じ町内会に住み育ったところも近辺の街だったということで
仲良くお付き合いをしていました。
(この団地に住むようになってからのおつきあいでした)

でも 大切な友達とこんなに早く別れるなんて…夢にも思わなかった…。

その彼女の息子さんが結婚するときにお祝いでクロワッサンの食器を送ったのです。
お皿の大中小、ボールなどを。
高価なものではありませんが使いやすそうだったから。

彼女はその中の大きな皿を自分のものとして渡さなかったようです。
とても使いやすくて離せなくなっちゃった…と大笑い。

私も自分で色違いを買いました。

ある日、そのお皿におにぎりをいっぱい作って我が家へ。
友人たちみんなで集まりBQをした時です。
「大事なお皿だから忘れないで返してね!」と笑いながら帰った友人。
でも下血で急遽病院へ。
お皿を返さないまま別れることになったのです。
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そのお皿がそのまま我が家の食器棚に入っています。
時々使っていました。
ヒビが入っていて(我が家に来た時から)今にも壊れそうなのです。

気に入ってくれていたお皿なので返そうかと思ったのですがまだそのまま。
13年が過ぎました。
彼女が気に入っていたお皿
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私が色違いで買ってきたお皿と器、
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なぜこのように気になったかというと
薬をもらいに行った病院で彼女の旦那さんにバッタリ!
旦那さんも血圧の薬をもらいに来ていただけでとてもお元気でした。
そしてフッとあのお皿が浮かんだのです。

でも今更……、言いませんでした。
ごめんね、返さないからね。
私が大事に使うよ。 ごめん。

by fu-and-boro | 2017-05-11 17:50
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