お弁当箱

主人がお昼のお弁当を持っていくようになって1年が過ぎました。

そもそもお弁当を作るようになったのは 車、大好き人間のおとんが
車を替えたくなり 小遣いを減らしてもいいから車を買う・・・と言う結論。
ただ 週に2~3回お弁当を作って欲しい・・・とのお願いで作ることに。

何台目の車か・・・もう数え切れません、  自分でも気が引けたのかな?
どうしても欲しかったのでしょうね・・・。
小遣い減らすまで言われたら買わざる得ませんものね、
車、大好きは本当に困るよ、
そのたびにおかんはやりくりに四苦八苦したのだ!
おとん分かっているの?  <(`^´)>     これが最後の車にしてほしいわ~・・・。



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このお弁当のお願いを聞いてしまって後悔しました。
お小遣いは減らさなくていいから 作らないほうが良い!

お金はかかるし、マンネリ化するおかずに頭は痛めるし、  いいことないです!

それに週2~3回と言っていたのに お弁当のありがたさがつくづく感じたらしい。
もうやめられなくなり 今は毎日お弁当作り・・・。

面倒だけど仕方ないかなぁ~・・・、  頑張って作ることにするか!




毎日、空になったお弁当箱を洗っていて 思い出すことがあります。

わたしが中学生のころまで 毎日、父が帰ってくると必ずお弁当箱を受け取り
空になったお弁当箱の中を確かめるような行動をしていたのです。
毎日です・・・。
その時は別に不思議に思わなかったのですが、家を離れるようになり
ふと、どうして毎日お弁当箱を調べていたのかな?・・・と疑問に思うように。
後で分かったことですが 
わたしが2~3才のころ父は配給になる飴をお弁当箱に入れて持って帰ってきたようです。

これでも一応戦後生まれ、でも食料難は続いていたのでしょう・・・。
すべて配給で 飴のような甘いものは手には入らなかったようです。

私のことを知っている父の同僚の方もみんな私のために飴をくださったそうで、
毎日お弁当箱の中には甘いものが・・・。

そのときのことが頭から離れなかったのでしょうね。
何も入っているはずのないお弁当箱を中学生まで受け取り調べていたのですから・・・


父が亡くなって20年になろうとしています、  思い出すのはあのときの光景・・・、
父を迎えるのではなくお弁当箱を迎えている中学生の私。


父との思い出はたくさんあるけど 
幼いころの・・・私の覚えていない思い出がお弁当箱の中にあったのです。
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by fu-and-boro | 2008-11-17 21:46
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